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ふれあいらんど岩泉の副支配人ブログ


by fureailand

牛肉のお話し。


すっかり鍋物頼りのシーズンですね。
久々に食べ物のハナシでもやりますか。 今日は牛肉!

細かく語っていくと霜降りの如く、段々クドくなるので
サラリにしときます。知っておくとなかなか面白いよ。

なぜ牛肉のハナシにしたかというと・・

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絶対左上2段で!と、ゴネたフリーペーパー道の駅。
まさかの米沢牛が隣にきてるとは・・黒毛和牛の最高峰
で昔から尊敬するヨネちゃんが並んでるので、罪悪感。

と、誰もが知ってるトップブランドですが、全ての肉は
ランク分けされています。個人的な意見ですが、ランク
低いからマズい、A5(最高等級)だからウマい。と、いう
風にはおもいません。 よくいえば肉質の個性です。

ランク分けというのは、ロースの断面積に含まれる脂肪
の量で決まります。写真はよく聞く肩ロース。ワタクシ
のTシャツで説明するとココです。赤身は割と多い部位。

牛肉のお話し。_b0219993_15422908.jpg
の、はずなのに・・ 黒毛和牛はこうなってきます。
黒毛の岩泉和牛と赤毛のブランド牛、短角牛を比べると

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赤身部分に入り込む脂肪量が、ものすっごく違います。

こっからワタクシが、肉屋でバイトしてた頃からの謎で
この2頭、身質も育ち方もまったく違うのになんでだか
同じ土俵で「Aの何番」と、判断される事なのですよ。

誤解のないようにですが、どっちがいい悪いという事は
絶対いいません!どちらも生産者の血の滲むような努力
があって、食卓を彩って頂いてますので。 感謝です。

黒毛和牛というのは放牧しません。ご飯はトウモロコシ
いっぱい食べます。対して短角和種というのは、主食が
草100%です。完全放牧で運動しまくるので、赤身の中
にサシはほぼ入りこみません。 しかし前述した通り、
ランク分けが赤身に入った、サシの量で決まります。

牛肉のお話し。_b0219993_16261678.jpg

「A5短角牛」自体が絶対ありえない事なんですよ。
ワタクシがランクみて、ウマいマズいとは限りません。
と、いったのはそういう意味です。土俵がちがうだけ。

しかしみなさんに性格性別や、生い立ちから現在までが
あるように、当然牛にもあります。 スーパーで牛肉を
手に取った時、どういう経緯でここにいるんだろう⁉
という事に想いを馳せてみると、もっと好きになる!

「牛の個体識別情報検索サービス」と、いいます。
全ての牛肉には、10ケタの個体識別番号がついてます。

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ここの番号を入力すると・・いま手にとっているお肉の
すべての情報がわかります。つまり氏より素性、育て柄
の方がいいのかもしれません。ぜひやってみましょう。


どっちが好きかといえばどっちも買えない。(ビンボー)



by fureailand | 2022-12-05 16:26 | 今日のらんど